[-199,-100] | [-299,-200]
[-499,-400] | [-899,-800]
[100〜]

エラーリスト

コマンドエラーリスト

[-199,-100]レンジにあるエラーは、計測器の構文パーサによってIEEE 488.2シンタックスエラーが検出されたことを示しています。このクラスでエラーが発生すると、イベントステータスレジスタのコマンドエラービット(ビット5)が設定されます。

 

表12  コマンドエラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明
-100 Command error コマンドエラー。汎用シンタックスエラーです。
-101 Invalid character 無効なキャラクタの存在。許可されているものとは異なるデータエレメントを認識しました。
-102 Syntax error シンタックスエラー。コマンド文字列に無効な構文が発見されました。
-103 Invalid separator 無効なセパレータ。コマンド文字列に無効なセパレータが存在しています。
-104 Data type error データタイプエラー。構文解析系が、許可されているものとは異なるデータエレメントを認識しました。
-105 GET not allowed GETは許可されていません。プログラミングメッセージ内でグループ実行トリガを受信しました。
-108 Parameter not allowed パラメータは許可されていません。ヘッダで予想以上に多数のパラメータを受信しました。
-109 Missing parameter パラメータの不足。ヘッダで必要な数よりも少ないパラメータを受信しました。
-110 Command header error コマンドヘッダエラー。ヘッダでエラーを検出しました。
-120 Numeric data error 数値データエラー。非10進数タイプを含む、数値と考えられるデータエレメントを構文解析する際に生成されます。
-130 Suffix error 接尾辞エラー。接尾辞の構文解析時に発生します。
-131 Invalid suffix 接尾辞が無効。接尾辞が構文に従っていないか、または本製品に適していません。
-134 Suffix too long 長すぎる接尾辞。数値パラメータの接尾辞のキャラクタが長すぎます。
-138 Suffix not allowed 接尾辞を受け付けない数値パラメータの後に接尾辞を受信しました。
-140 Character data error キャラクタデータエラー。キャラクタデータの構文解析時に発生します。
-141 Invalid character data キャラクタデータが無効。
-144 Character data too Long 長すぎるキャラクタデータ。キャラクタデータエレメントのキャラクタが長すぎます。
-148 Character data not allowed キャラクタデータ不可。
-150 String data error ストリングデータエラー。ストリングデータの構文解析時に発生します。
-160 Block data error ブロックデータエラー。ブロックデータの構文解析時に発生します。
-170 Expression error 表現式エラー。表現式データエレメントの構文解析時に発生します。
-180 Macro error マクロエラー。

実行エラーリスト

[-299,-200]レンジにあるエラーは、計測器の実行コントロールブロックによってエラーが検出されたことを示しています。このクラスでエラーが発生すると、イベントステータスレジスタの実行エラービット(ビット4)が設定されます。

 

表13  実行エラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明
-200 Execution error (generic) 実行エラー。本製品の汎用エラーです。
-203 Command protected パスワード保護されたプログラムまたはクエリコマンドを実行できません。
-210 Trigger error トリガエラー。
-211 Trigger ignored トリガを受信しましたが、無視されました。
-213 Init ignored 測定中のため、測定開始操作は無視されました。
-214 Trigger deadlock ソフトウェアトリガを受信する前にクエリを受信したため、デッドロックしました。
-220 Parameter error パラメータが不正です。
-221 Settings conflict 本製品の現在の動作状態では実行できないコマンドを受信しました。
-222 Data out of range パラメータが範囲外です。
-223 Too much data パラメータデータが多すぎます。
-224 Illegal parameter value 不正なパラメータデータを受け取りました。
-230 Data corrupt or stale 測定が完了しないまま、データの問い合わせを受けました。
-241 Hardware missing オプションハードウェアが装備されていないため実行できません。

クエリエラーリスト

[-499,-400]レンジにあるエラー番号は、計測器の出力キューコントロールがIEEE 488.2セクション6に説明するメッセージ交換プロトコルの問題を検出したことを示しています。このクラスでエラーが発生すると、イベントステータスレジスタのクエリエラービット(ビット2)が設定されます。

 

表14  クエリエラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明
-400 Query error (generic) クエリエラー。本製品の汎用エラーです。
-410 Query INTERRUPTED クエリ受信後に、レスポンスが読み取られる前に新しいコマンドを受信しました。
-420 Query UNTERMINATED 対応していないクエリを受信、またはクエリを受信していない場合に、コントローラがレスポンスを受信しようとしました。
-100, "COMMAND ERROR"と本エラーをエラーキューに格納します。コントローラ側はタイムアウトになります。
-430 Query DEADLOCKED 大量のバイナリデータをレスポンスとして送信する場合に、出力キュー、入力バッファ、出力バッファがフル状態で、送信タイミングが合いません。
-440 Query UNTERMINATED after indefinite response 不定形のレスポンスを返すクエリの後に、別のクエリをセミコロン区切りで受信しました。
(例:次のような複合コマンドの場合 *IDN?;SYST:ERR?)

操作完了イベントエラーリスト

[-899,-800]レンジにあるエラー/イベントは、本製品がIEEE488.2操作完了イベントをレポートしたい場合に使用されます。このイベントは、*OPCコマンドによって有効化されている計測器の同期プロトコルが、すべての選択された待機中操作を完了すると発生します。

このイベントは、イベントステータスレジスタの操作完了ビット(ビット0)も設定します。

 

表15  操作完了イベントエラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明
-800 Operation complete 操作完了

本製品固有のエラーリスト

+900以降のエラーは、*TST?クエリ実行時の自己診断結果として発生します。

 

表16  操作完了イベントエラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明
100 Advanced features are not available オプションボード未装着
101 Operation denied while in LOCal state ローカルモードのため動作が拒否されました。
102 Operation denied while in OUTPut ON state OUTPUTオンのため動作が拒否されました。
103 Operation denied while in PROTection state 保護状態のため動作が拒否されました。
104 Operation denied due to invalid OUTPut:COUPling mode 出力モードが無効のため動作が拒否されました。
909 Selftest error (DSP SIO) 自己診断エラー:内部通信で異常を検出しました。
910 Selftest error
 (DSP DETect)
自己診断エラー:電源投入時に、定格範囲外の入力電圧を検出しました。
911 Selftest error (DSP VCC) 自己診断エラー:電圧異常を検出しました。
912 Selftest error (DSP Input) 自己診断エラー:定格範囲外の入力電圧を検出しました。
913 Selftest error (DSP CMD) 自己診断エラー:内部通信コマンドの不正を検出しました。
915 Selftest error (CAL) 自己診断エラー:校正値データの異常を検出しました。