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測定
簡易測定
本製品には、電圧、電流、電力の測定データを返す機能があります。最も簡単な測定方法は、MEASureコマンドを使用します。
MEASureコマンドは新規測定を開始します。毎回新規測定を開始するため、複数項目の測定では同時性が失われます。「上級測定」で説明する測定方法は、測定の開始動作とデータ照会動作を分離できます。
電圧/電流の測定
ACモードでは、AC測定のクエリを使用します。
:MEASure:VOLTage:AC? | 'AC電圧の問い合わせ | |
:MEASure:CURRent:AC? | 'AC電流の問い合わせ |
DCモードでは、DC測定のクエリを使います:
:MEASure:VOLTage:DC? | 'DC電圧の問い合わせ | |
:MEASure:CURRent:DC? | 'DC電流の問い合わせ |
電流測定機能では次のような追加項目があります。
:MEASure:CURRent:AMPLitude:MAXimum? | 'ピーク電流の問い合わせ | |
:MEASure:CURRent:AMPLitude:MAXimum:HOLD? | 'ピーク電流値(ホールドされた値)の問い合わせ | |
:MEASure:CURRent:CREStfactor? | 'クレストファクタの問い合わせ |
MEASure:CURRent:AMPLitude:MAXimum:HOLDでは、本製品が電源投入されてから、または明示的にクリアされたあとの、ピーク電流の最大を照会します。ピーク電流値(ホールドされた値)をクリアするにはSENSe:CURRent:PEAK:CLEarコマンドを使います。
*RSTまたは*RCLデフォルトでは、ピーク電流値(ホールドされた値)はクリアされません。
選択されている出力モードによって、有効な測定項目が変化します。たとえば、DC測定はACモードが選択されているときは実行できません。
電流のピーク測定およびピーク測定(ホールド値)はAC/DCどちらの出力モードでも実行できます。
通常は、1回の測定が完了するまで最大330 msかかります。MEASureクエリを複数回送信すると、データの取得に長い時間がかかります。複数項目のデータを取得したい場合には、「上級測定」で説明する方法で測定してください。
本製品では、新規測定の開始とデータ照会をするREADコマンドもサポートされます。READとMEASureはエイリアスで、まったく同じ動作になります。
電力測定
ACモードでは、AC測定のクエリを使用します。
:MEASure:POWer:AC:REAL? | 'AC電力(有効電力)の問い合わせ | |
:MEASure:POWer:AC:APParent? | 'AC電力(皮相電力)の問い合わせ | |
:MEASure:POWer:AC:REACtive? | 'AC電力(無効電力)の問い合わせ | |
:MEASure:POWer:AC:PFACtor? | 'AC電力の力率の問い合わせ |
DCモードでは、DC測定のクエリを使います:
:MEASure:POWer:DC? 'DC電力の問い合わせ