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エラーチェック
エラー/イベントキュー
SCPI仕様では、標準的なエラーレポーティング体系「エラー/イベントキュー」が定義されています。これはエラーとイベントを記録するFIFO(先入れ先出し)キューです。本製品で記録できる最大のエラー/イベント個数は255です。各エラー/イベントはSYSTem:ERRorクエリで照会できます。
このクエリに対する応答は、次のように、数値部分(エラー/イベント番号 )とテキストの説明部分を含みます。
-222,"Data out of range"
エラー/イベントキューは、*CLS 共通コマンドが送信されたとき、キュー内の最終項目が読み出されたとき、または本製品の電源が投入されたときに空になります。エラー/イベントキューが空のときには、クエリは以下のように返信します。
0,"No error"
通信エラートレース機能
本製品には"Debug/Trace"機能があります。エラー/イベントの項目を本製品に表示できます。本製品のCONFIGキーで"TRAC"を表示させて、ONを選択します。この設定によって、エラー/イベント内の「最古の」項目(もしあれば)が表示されます。リモートコントロールのデバッグに役立ちます。
エラー/イベントの項目が表示されている間は、通常の電圧計/電流計は無効です。
エラー/イベントキューが空のときには、通信エラートレース機能はエラー/イベントを表示しません。*CLSコマンドを送信するとエラー/イベント表示が消えます。
ローカル状態のときは、通信エラートレース機能は一時的に無効になります。
通信エラートレース機能は、SYSTem:CONFigure:TRACeコマンドを使用しても、有効/無効を設定できます。